5/21/2009

SIDEGORE

19歳の頃、大枚叩いて勢いで買ったBALLYのスイス製サイドゴアブーツ。

靴の手入れ方法も知らない若造が買ったので、4年で駄目にしてしまった・・。

その苦い経験から数十年経って、会社の近所で浅草の靴屋さんにオーダーしました。

そのサイドゴアが先週仕上がってきた!

今回はオーダー靴なのでどんなアレンジにしようか悩みました。
ヨーロッパの革(フレンチカーフ系)&マッケイで作ろうか?
でもそれは市場にあるしな・・・
じゃあグッドでいって、ソール厚めでガンガン履けるやつ?

結局、植物性タンニン鞣しでオイルを多く含んだアメリカ調の革&ハンドソーのグッドになりました。
せっかくのオーダーならと、ますます売ってなさそうな方向へ向かったのです。

ハンドのグットイヤーも初めてでしたが、生まれて初めて自分の足を採寸して頂きました。
順序はこんな感じ・・・・

1.まず裸足になり裏にインク付きのシートに乗る
2.足の周りに沿ってペンで線引きする
3.足の甲の高さを数箇所メジャーで測る。結構なポイント数をチェック。
4.仮縫い状態のアッパーが出来上がる。
5.他の革で作ったサンプルの靴が上がる
  (このまま十分履ける状態なのでビックリ!)
6.写真の靴が出来上がる。

文字で表すとたった6行だけど、それはそれは大変な作業に違いないのです。
仕上がるまでには数ヶ月かかりました。
特に私の足は左右かなり違う上、右足は特に外側重心で甲高のアンバランス。
また足の外形のかっこの悪いこと。自分で見ていて恥ずかしかった。

でも、この靴を作って頂いたスタッフはいつも気持ちがいい方々なのです。

その靴を磨いたので、ちょっと公開します。






タンニン鞣しはかなり艶が出ますねー。


釣りなら上げてナンボ

サーフィボードは乗ってナンボ

靴も履いてナンボ

と思っていても、

手作りの大変さがちょっとわかってきて

なんだかもったいなくって、しばらくは履けそうにないです。
 

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